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採用決定する前に

◎スタッフが面接に立ち会う状態を作る
採用を決める最終決定者はもちろん院長ですが、院長の独断によって採用が決まった場合、現スタッフとしては快くは思わないケースもあるでしょう。後でトラブルが起こらない様に、採用の決定にあたっては、現スタッフの意見を聞き入れる姿勢こそ大切です。

この部分は重要ですから、最後まで手を抜かないようにして下さい。

                

「例・・・明暗を分けたスタッフの協力の有無 」

-失敗例-
院長が「思いつき」で採用した場合:院長ひとりの判断で新卒の男性歯科医師を採用。採用が決まってから、スタッフへの紹介と勤務前の事前説明を兼ねて、一度医院に来てもらおうと、院長が勤務医に電話連絡を頼みます。

すると勤務医が掛けた電話に対し採用予定者は「なぜ、あなたからお電話を頂くのですか?」と発言。事前説明の日にはその歯科医師は30分以上も遅刻。さらに勤務スタート日、この日採用された歯科医師は30分以上遅れて来てしまいます。勤務医が、その歯科医師に時間にルーズな事に対して指摘しますが「すみません」と言う言葉はありません。

その後、歯科医師はこの医院に溶け込むことはできず、1週間で退職します。

失敗の原因の要因の1つには、多角的なチェックを怠り、何となく気に入って、思いつきで採用を決めてしまった院長もあげられるでしょう。軽率な採用が原因で、チームの和が乱されてしまった例になります。

                            

-成功例-
スタッフと協力して採用、教育した場合:受付を交代で行っていた助手が、二人とも円満退職することとなりました。医院の要でもなっている受付が退職することの影響がが懸念されたため、今まで存在していなかった「受付マニュアル」を作成することにしました。日常の受付対応から保険請求までの手順を書きしるした物を作成していきます。作成と並行し院長と勤務医はこれを機会に受付業務を勉強することにしました。同時期に歯科衛生士も受付業務に関する教育を受けます。

その後、医院の求める新しい人材は「明るく活発な人」となりました。

採用に当たっては、院長、勤務医、歯科衛生士の3人で対応する事とし、院長は大まかな医院の診療方針などについての説明を、勤務医からは院長よりも、もっと具体的な説明を、歯科衛生士からは補足も兼ねてスタッフとしての心構えなどを説明しました。

新しく採用した二人の教育については「受付マニュアル」を中心に担当者を決め、医院全員が交代で行うようにしました。その為採用後の新人は受付業務、歯科助手業務を立派にこなせるようになりました。

成功した理由は、医院全員が一つのチームとなって、採用から新人教育までを行ったことでしょう。全員で協力したことで新しいスタッフが加わった場合でも問題なくチームの和が広がった例になります。 

「採用の協議」
 1、院長の好みや思いつきで採用しない
 2、採用の決定に当たっては、スタッフの意見を取り入れる
 3、即戦力に惑わされず、よい素質をもった人材を採用する

                    

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