採用する側が面接者に対して共通して判断できる事項も調べてみましたので、初めて採用する側に立つ際にはこちらをチェックしておくと良いでしょう。
◎履歴書
履歴書は「その人の顔」と言え、気持ちや意気込みの様なものも伝わってくるもの。文字の上手、下手ということだけでなく、丁寧に書いてあるかどうかが重要です。
・写真
写真が曲がっていたり、汚れたりしていないかを見ます。
・日付
面接日より大分前の日付だった場合には残念ながら、今回の面接の為に準備したものではない可能性もあります。つまり、この医院が第一希望ではなかったかもしれないことが推察されるでしょう。
・その他
パソコンで作成した履歴書を見る事も少なくないでしょう。内容を確認し、他の医院のままになっている情報がないか等もチェックしておくと良いでしょう。また、面接時に「当院のホームページはご覧いただけましたか?」「どんな内容が良かったですか?」などの少しつっこんだ質問をしてみると良いでしょう。
◎面接者の態度
まずは挨拶がきちんとできるか。玄関に入ってきた時の態度はスタッフが確認することになるので、事前にスタッフに頼んでおくとよいでしょう。
もちろん院長も面接を始める時の態度をチェックします。きちんと立ちあがって「OOです。よろしくお願い致します」などの挨拶があるかどうかを確認しましょう。
面接後には、院長とスタッフの受けた第一印象が同じであったかを擦り合わせます。院長が良くてスタッフが悪かったなら、少々問題がありそうだということにもなりかねません。
◎面接者の素顔を見ておくこと
面接の時には、意見や考え方を問う記述試験のような面接をすることをお勧めします。 例えば、「あなたは患者さんのクレームにどう対処していましたか?」とか「あなたは将来どんなことをしたいですか? 何を目指していますか?」などの質問をして反応を見ましょう。
面接者の素顔に触れることができると思います。
また履歴書の職歴の中に「退職」の記述があった場合、退職理由もしっかりと聞いておきましょう。必要以上に自分を正当化しようとするタイプだとしたら、後々医院でのトラブルの種にもなりかねませんから、注意が必要です。
◎面接の仕方
〇シミュレートを行う
「患者さんからこういうクレームが来たら、なんて答えますか?」
「TBIはどの様にしていますか」
「将来どんなことがしたいんですか」
・・・素顔に触れられる・・・
✖スキルを聞く
「スケーリングはどの程度のスピードでできますか」
「患者受け持ち性で対応できますか」
「口腔内カメラはとれますか」
・・・人柄がわからない・・・
◎四つに大別される面接者のこだわり
仕事・・・仕事にやりがいが感じられば前向きに努力するタイプ。医院の治療内容や医院の教育システムなどを聞いてくる。
人間関係・・・院内の雰囲気が良く、人間関係が円滑にいくことを重視するタイプ。現スタッフの年齢、在籍年数などをきにする。
お金・・・とにかく給料が高い事を枯坊するタイプ。残業手当や賞与の支給額などを知りたがり、何でもおかね!お金!とすぐに言いだす。
時間・・・時間内に仕事を終わらせ、休みをきちんと取りたいタイプ。勤務時間、休みの日数、有給休暇の取得はできるかなど、院長(経営者)からは細かいと感じられるかも知れない質問をする。既婚者や主婦、子供がいる場合には、本人にとっては重要な事であるので配慮したい。