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周りの人がびっくりする事を言う

T君は5歳の男の子。色んな事に対して関心を持ち、疑問が生じるとお母さんや傍にいる人に質問をします。お母さんはそんなT君を「好奇心の旺盛な活発な子」と内心喜んでいます。そんなある日の事、入院中のおじいちゃんのもとをお見舞いに訪れました。病室に入ると、さっそくいつもの質問が飛び出しました。点滴をしてベッドで横になっているおじいちゃんを見てT君は「死んじゃうの?」と大声で言いました。お母さんはもう真っ青。慌てて「静かに!」と制止します。しかしT君の疑問は止まりません。「こんな管つけて、息してるの?」と続けます。お母さんは慌ててT君の手を引き病室を出ました。T君からすれば、事実に基づいた純粋な疑問から出た行動です。おじいちゃん本人を目の前にしていなければ、お母さんも慌てずにT君とやり取りをした場面でしょう。ただし常識的には、病院という場で、そして本人の前で生死の話はタブーですよね。周りの人も深刻になっている時や、いつもと違う状況では、いくら幼児でもいつもと違う雰囲気に気づいて周りの様子を見ます。ところが発達障害のある子どもは、こういった状況や雰囲気などの直接目に見えない暗黙のルールの理解が苦手です。いつもと違う状況・雰囲気を察知する事が出来なくて、感じた事をすぐに口にしてしまいます。勿論、誰かを傷つけたいわけでも、悪気があるわけでもありません。とはいえ、子どもの言動は時と場合によっては、親のしつけの問題と見られたり、親自身が言っているのではないかと勘繰られたりすることもあると思います。でもそうではありません。子ども自身が見て思った事を素直に口にした事です。ここで重要なのは、「子ども自身が見た事について、感じてはいけないという事ではなく、感じた事の表現の仕方に問題がある」という事です。

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