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歯ブラシの名称の変遷

明治になって西洋歯ブラシが日本に流入し、その模倣によって1872年に「鯨楊枝」という名称で歯ブラシが登場しました。しかしその後、歯ブラシが一般的に普及し使われるようになるまでは、「歯ブラシ」という名称も呼称も使われなかったのです。それまで歯の清掃を楊枝で行っていた為と思われます。形態こそ現代の歯ブラシと変わりなかったものの、名称は「楊枝」で、横楊枝あるいは歯楊枝、歯磨楊枝の名で呼ばれてたのです。記録によると、1890年ごろから「歯刷子」という名称で博覧会への出品がなされ始めたようです。また、商品名として「歯ブラシ」という名称付けされたのは1914年に発売されたものが第一号と言えます。そして、通常用語として「歯ブラシ」と書かれるようになったのは戦後の事。実はごく最近の出来事なのです。